ご挨拶

第4回日本脳神経内科血管治療研究会 (JSVIN2023)
当番世話人  板橋 亮
岩手医科大学内科学講座脳神経内科・老年科教授
岩手医科大学附属病院脳卒中センター長

 第4回日本脳神経内科血管治療研究会学術集会(JSVIN2023)を開催するにあたり,会長を務めます板橋よりご挨拶申し上げます.

 日本脳神経内科血管治療研究会(Japan Society of Vascular and Interventional Neurology: JSVIN)は、内科的視点に基づいて、脳血管障害に対する血管内治療及び関連する診断・治療に関する基礎的・臨床的知見及び最新情報を会員と共有することにより診療の発展に寄与することを目的として、2018年11月に発足しました。学術集会は第1回を2019年9月に、第2回はコロナ禍の影響で1年延期され2021年8月に、ともに大阪で開催されました。第3回は,東京お茶の水のおしゃれなビルで,Webと現地開催のHybrid形式でしたが,久々の現地開催学会で興奮しながら楽しくディスカッションできました.

 第4回は,世話人会で某先生からの突然の提案と,「東北はまだ開催してないからちょうど良い」という多数意見により,盛岡で板橋が開催することに決定いたしました.盛岡さんさ踊りという盛岡最大イベントとの兼ね合いを検討し,熟慮に熟慮を重ねた上で,2023年8月19日(土)・20日(日)の2日間にわたって、岩手県盛岡市のアイーナ・いわて県民情報交流センターにて開催することにいたしました。アイーナは盛岡駅西口ほぼ直結の施設でとても便利です.

 テーマはさんざん悩んだのですが(そもそもいるのかと),「内科の『アイ』」としました.内科医の視点「眼(eye)」と脳卒中診療への「愛」を「アイ」ーナで存分に語っていただきたいと思います.私自身の思い入れを申し上げれば,内科医が脳卒中を診療するという事,さらにカテーテルを手にするという事の意味を,研修医時代の苦い思い出にはじまり,広南病院での経験を経て,現在の大学病院勤務で若手と接するに至るまでの過程で,ずっと自問自答してきたような気がします.そのようなわけで考えたテーマで,決して「ドラゴンアイ」を使いたかったとか,何かうまい事言いたいとかではありません.加えて,血栓回収に関わるエビデンスは,今年も目白押しであり,2023年には新たなエビデンスを踏まえた熱いディスカッションが繰り広げられる事と思います.

 南部盛岡と言えばわんこそばという事で,駅周辺にもわんこそばらしき形状をしたマスコットが散見されますが,他にも盛岡冷麺,じゃじゃ麺で盛岡三大麺と称しているようで,是非参加者の皆様にはコンプリートしていただきたいと思います.他にも地酒なども楽しめますが,会長一押しは地ビールです.開催の頃には感染状況が落ち着き,皆様と現地でわいわいディスカッションして杯を重ねられることを切に願っております.奮ってのご参加ならびに発表をよろしくお願い申し上げます.